臨床心理士

心理療法士はいわゆる心の問題やストレスを軽減させることを目的として、さまざまなアプローチを試みますが、それは主にカウンセリングという形を取ることが多いようです。
臨床心理学を基盤として心のケアを行う臨床心理士には国家資格は存在していませんが、民間においては多数の認定資格があり、心理カウンセラーなどと呼ばれることもあります。
臨床心理士はリハビリテーションのみを取り扱う専門家というわけではありませんが、身体機能のみではなく、心理的な回復が必要となる疾患や障害においてはその活動が重要となることもめずらしいことではなく、例えば脳卒中に倒れてしまった人などのリハビリ、リハビリテーションにおいては、心理療法士の活躍が期待される場面も多いようです。
脳卒中など、脳機能に障害が出てしまった場合、高次機能障害をはじめとして、抑うつ、不安と言ったような心理的な症状がともないます。
身体的機能を取り戻すためのリハビリテーションの中で、このような不安、抑うつと言った心理状態に対応するというのが、臨床心理士のリハビリテーションへの関わりの最も大きな働きとなるわけです。
特に、高次脳機能障害は、リハビリテーションの進行においては、自立性を取り戻すにあたって身体の治療、訓練とともに回復のためのケアが大変重要となる障害ですが、患者本人であっても自覚が出にくく、また外見からはわかりにくいと言う点だけでも、心理的なケアのできる専門家のサポートが不可欠となります。
そのための心理的な検査というのは、障害を抱えてしまった本人にとっては負担となる面も少なくないと言われますが、適切な検査の選択と実施、また結果の解釈によって、隠れている障害を導き出し、損なってしまった能力と機能している能力、また自己認識などの状態を見極めることが可能となり、有効なリハビリテーションとして働きかけることができるようになります。
これは日常生活での自立性を取り戻すためにはとても大切なことで、検査の結果によって、生活における影響を推し量ることで、本人の自覚とともに、起こりうる問題の対処に働きかけることも可能になります。
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