呼吸器疾患のリハビリ

リハビリテーションは、人が生きていくうえで不可欠となる機能が低下してしまった場合に、本来の能力を取り戻すための訓練ですが、このあるべき機能、能力には呼吸も含まれます。
言うまでもなく、息をすることは生きると言うこととほぼ同義ですらある、私たち人間が生命を維持するためには不可欠な機能ですが、例えば肺気腫、慢性気管支炎、肺炎、などと言った病気にかかってしまうと、この大切な呼吸するという機能が低下してしまうこともあります。
また筋肉や神経の病気の症状として呼吸困難が現れる場合もあります。
このような疾病の場合には人工の呼吸器を利用することになりますが、自力でのスムーズな呼吸を目指すリハビリ、リハビリテーションも必要になることもあります。
呼吸とは、空気中の酸素を体内に取り込み、二酸化炭素をはき出す、という機能ですが、この一連の働きを行うには、単に肺や気管支のみが動いているわけではありません。
肺の動きに合わせて、胸部の胸腔の内圧を調整し、肋骨、胸骨と言った骨、関節、胸部を動かす呼吸筋という筋肉、横隔膜、肋間筋といった多くのパーツが休みなく動いて、呼吸をする、という動作をすることができるのです。
深呼吸をした場合には腹筋も動きます。
このような呼吸に関わる多くのパーツのうちの一つでも調子を崩せば、呼吸という、健康時には当たり前にできることが困難になってしまうわけです。
呼吸障害が起こってしまうと、血液に酸素を送り込むことができず、少し動いただけでも息切れを起こし、充分な活動ができなくなってしまいます。
呼吸に問題を起こしている原因そのものの治療が大切なのは当然のこととして、自由に動くことがしにくい、日常生活に支障を来してしまう、という結果を見たときに、他の問題と同じようにリハビリテーションが大切になってくるのです。
呼吸障害におけるリハビリテーションでは、エルゴメーターなどのエクササイズマシンを利用した下肢の運動や、理学療法士の手による呼吸介助など、病気や症状に合わせたリハビリテーションが行われています。
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